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2025年1月山口県グローカル事業レポート

05/16/2025

 

山口県東部地域グローカル人材育成事業 グローバル探求プランプログラム(ハワイ研修)

 

ハワイグローバル教育財団は、山口県教育庁からの協力を得て、2025年1月「グローバル探求プランプログラム(ハワイ研修)」を実施しました。

このプログラムは、山口県が推進する東部地域グローカル人材育成事業の一環として行われ、地域に根差しながらも国際的な視点や経験を活かし、地域社会に貢献する人材の育成を目的としています。山口県の大学生や高校生にとって、現地の文化や教育システムを直接体験し、国際的な視野を広げる機会となりました。

 

1. カウアイ島での活動

1963年に周防大島とカウアイ島が姉妹都市提携を結んでおり、この関係を活かして、山口県周防大島高等学校がカウアイ島の公立高校3校を訪問しました。生徒たちは3つのグループに分かれ、以下の3校を訪問しました。
• カウアイ高校
• カパア高校
• ワイメア高校

また、周防大島高校校長先生はカウアイ郡長を表敬訪問し、国際交流の意義について意見交換を行いました。この訪問を通じて、生徒たちは現地の生徒との交流を深め、英語を実践的に活用する機会を得ました。

2. オアフ島での活動

a. オアフ島では「元気ボールプロジェクト」に参加しました。このプロジェクトは、海洋汚染問題の解決を目指し、ワイキキにあるアラワイ運河の水質改善を目的とした活動です。
• 2019年に発足したNPO団体「元気アラワイプロジェクト」が主導
• 善玉菌を含む「元気ボール」を作成し、運河に投入
今回の研修では、山口県の高校生および大学生が現地ボランティアの方々とともに元気ボールを作成し、運河へ投入する作業を行いました。この活動を通じて、環境保全の大切さや持続可能な取り組みについて学ぶ機会となりました。

b. ハワイ大学マノア校訪問
現地の大学生によりキャンパスツアーに参加し、大学の施設や学風について理解を深めました。またカフェテリアでランチを購入し、学生同士の交流を図りました。この交流を通じて、山口県からの参加者は。現地の学生生活や文化に触れることができ、国際的な視野を広げる貴重な経験となりました。

ハワイにおける日系人移民の歴史とその貢献について学びました。センター内の展示「おかげさまで (Okagesama De) 」では1868年の最初の日本人移民から現在に至るまでの歴史が紹介されており、生徒は日系人が持ち込んだ日本人の価値観や文化、そして彼らの努力と苦労について深く理解することができました。

これらの活動を通じて、山口県からの参加者は異文化理解を深めるとともに、自身のルーツや価値観を再認識する機会を得ることができたと思います。ハワイグローバル教育財団は、今後も各県および行政の皆様と連携し、若い世代に対して多文化共生の理解を深める機会を提供していく方針です。本研修を通じて得た経験が、参加した生徒たちの将来において大きな糧となることを願っています。